鐘崎織幡神社から玄界灘 福津から宗像の海岸は夕日観望の名所が多くあります。左は神湊の勝島です。
織幡神社の南の空には23日目の月が見えました。
クロマダラソテツシジミ低温期型(♀)福津市年毛(としも)神社
フジバカマで吸密するアサギマダラ(♂)宗像市山田蛍の里
夏眠あけのメスグロヒョウモン(♀)産卵活動の途中、休憩しています。宗像市名残
セイタカアワダチソウで吸密するウラナミシジミ 宗像市名残
ウラギンシジミ(♂)秋型 宗像市名残
キタテハ 10月下旬で秋型のはずですが、まだ夏型のようです。地球温暖化の影響? 福津市西郷川公園
真夏の蝶、ゴマシジミを撮りたくて8月も終わりの29日久しぶりに九重を訪れました。蝶友からは盆前には出始めていると聞いたのですが、忙しくてこの時期になってしまいました。それでもポイントに着くとワレモコウに産卵している数頭のメスを見つけることができました。
ゴマシジミのポイント、涌蓋山を望む林道の斜面に生えているワレモコウの草原に生息しています。
ワレモコウの花に産卵に来ているゴマシジミ ♀
産卵しているメスと求愛行動をしているゴマシジミのオス。ブルーの翅をなかなか開かないので、オスの求愛行動で美しいブルーを撮ろうと思いましたが我カメラと技術では無理でした。
ゴマシジミの食草、ワレモコウ
昨年10月に蝶友のS氏から大きなヒラタクワガタを頂き飼育をしました。その場所が知りたくて宗像市大穂のクヌギ林に連れて行ってもらいました。樹液が出ているクヌギが結構見られ、樹液に集まる昆虫を一揃い撮影することができました。
宗像市大穂のクヌギ林
クヌギの樹液に集まる、ルリタテハ、ゴマダラチョウ、カナブン
クヌギの樹上を歩き回るキマワリ
樹液に集まるカブトムシ♀、カナブン
カブトムシ ♂
クヌギの室(ムロ)に潜むヒラタクワガタ♂
クヌギ林の縁に隠れていたクロコノマチョウ夏型
クヌギ林横の明るい草原で飛び廻っていたヒメキマダラセセリ(福岡県準絶滅危惧種)
2023年7月27日 桜の葉に止まったヤマトタマムシ(福津市八並)
大型のウラギンヒョウモンを見つけました。オオウラギンヒョウモンでしょうか?補虫網で採集して確認したかったですが、この地は補虫網を振ることは禁止されています!
クロシジミ 本種の多産地なのですが見かけたのは2~3頭でした。個体数が少ないのにビックリでした。
スジグロチャバネセセリ
カメノコテントウ 大型の綺麗なテントウムシです。触ると嫌な液体を出します。オオハンノキで見かけました。
ハンノキハムシ 小さなハムシですがピカピカの美麗種です。オオハンノキにたくさんいました。
マヤラン とても小さく可愛い卵ですが、希少種です。
ヒイロチャワンタケ
梅雨真最中の一瞬の晴間、蝶仲間4名で九重へ蝶の調査へいってきました。最初に𠮷部ふるさと自然学校、次に鉄山、最後に地蔵原の調査コースでした。この時期ならではの多くの種類の蝶に出会うことが出来ました。
ヒメシロチョウ夏型 ウツボグサで吸蜜する雌(上)ヒメジョオンで吸蜜する雄(下)
翅を広げたオオウラギンスジヒョウモン ♀ (上)苔に沁み込んだ水を吸水するオオウラギンスジヒョウモン(下) 吸水活動は雄に見られる現象ですが、この写真は雌が吸水していました。
ミドリシジミ ♀ ハンノキの生垣で飛んでいる本種を見つけました。飛翔しているとき表の翅がブルーに輝いたので雌のB型だと予想されます。
トラフシジミ夏型 シシウドの花で吸蜜していました。
𠮷部ふるさと自然学校の畑で見つけたニホンアマガエル
ウバユリ まだ蕾ですが花が咲くと葉が枯れてしまうので姥(ウバ)のようなユリというのが名前の由来のようです。地下茎(鱗茎)かたは良質のでんぷんが取り出せます。
ノリウツギの花に来たホシミスジ
ミズキの葉で突起のある真っ白な蛾の幼虫を見つけました。帰宅して調べてみるとアゲハモドキの幼虫とわかりました。擬態のモデルとして有名な本種の幼虫がこのような姿とは驚きました。
ヒメシャラの花
アカシジミ 九重では1ヶ月遅れで栗の花が満開ですが、竿でたたくとアカシジミが出てきました。最盛期は過ぎていますが尾状突起は残っています。
シータテハ この観察地はオヒョウの木が多くこれを植樹にするシータテハの産地で有名です。葉の裏に止まっている本種を撮影しましたが、翅の切れ込みが多く夏型ではなく、秋型のようです。
吸水しているミヤマカラスアゲハ ♂
ムネアカオオアリ
ウメエダシャク
エゾミドリシジミ♂ 周りはカシワ、コナラ、クヌギ、ミズナラ等の雑木林です。まわりを竿で叩くとエゾミドリシジミが飛び出してきました。金緑色に輝いて飛び回る姿には心がときめいてしまいます。九重では6月20日くらいから発生するので、今回観察できた本種のほとんどは尾状突起が破損していました。しかしこの地であまり見られなかった本種が、今回多く見られたことは回復の兆しか!と嬉しくなりました。
ミズイロオナガシジミ 本種も多く観察することができました。
7月1日の雨上がりの5時ころ、自宅(福津市)のドクダミの葉の上に羽化したばっかりのオオムラサキを発見しました。ドクダミの葉に蛹の抜殻がついています。驚くばかりです。このオオムラサキは昨年12月4~5日に九重町町田で採集したオオムラサキの越冬幼虫を自宅のエノキの鉢植えに移し飼育したものです。エノキの鉢植えとドクダミの間は約2m、その間を終齢幼虫がドクダミの葉まで移動し蛹化したに違いありません。
昨年採集した越冬幼虫は、十数匹を袋掛けした鉢植えのエノキに移しました。5月になって葉に食いついた幼虫を、別の場所のエノキに1頭ずつ袋掛けし飼育しました。ですから自宅の鉢植えのエノキには幼虫はいないはずでした。毎日のように移し忘れがないか、確認したのですが・・・!?しかも蛹化した場所がなぜ強烈な臭いのドクダミなのか、そのような事例があるのか何方か教えて欲しいです。
6月16日、梅雨の合間の晴れの日、久しぶりに九重町田野周辺の調査にいってきました。ねらいはそろそろ出始めのゼフィルス(ミドリシジミ類)の中でも希少種のメスアカミドリシジミです。
メスアカミドリが生息している林、ところどころに食草のヤマザクラが見られます。ポイントは渓流沿いの日当たりの良い葉上です。
日当たりの良い雑木の葉の上で占有行動をとるメスアカミドリシジミ♂と標本写真。メスアカミドリは占有性が強くお気に入りの場所があるようです。高い葉上で写真を撮りましたがこれが限界でした。採集してみるとまだ出始めで金緑色に輝く綺麗な ♂ の個体でした。
ウラシマソウ マムシグサやムサシアブミと同じサトイモ科で、私の住んでいる福津ではあまり見かけません。花が釣り糸を垂らしているように見えることから名付けられたそうです。
ルリタテハ、夕暮れ時になって現れてきました。縄張り意識が強く、自分のテリトリーに入ってきた昆虫を追い払います。
甘い良い匂いで昆虫を誘うスイカズラの花
6月10日、梅雨の雨上がりの翌日、許斐山登山口(吉原口)の周辺の竹林を散策しているとキノコの女王「キヌガサタケ」を発見しました。しかし美しい白いベールが閉じかけています。また黒褐色の傘には、キヌガサタケ独特の臭いに惹かれ多数のキノコバエが集っています。キノコバエが胞子を運び仲間を増やす役目を担っています。
翌6月11日の朝、昨日キヌガサタケを発見した竹林側の登山道にやって来ました。白い美しいベールが開く前の個体を見つけました。
綺麗なベールを開いたキヌガサタケも見つけました。中華料理の食材にもなると聞いてビックリでした。
昨年12月4日大分県九重町町田で採集したオオムラサキの越冬幼虫を冷蔵室で保存し、4月に自宅(福津市)のエノキに戻しました。それが大きな終齢幼虫に育ちました。もうすぐ蛹化しそうです。
オオムラサキの幼虫を飼育している自宅のエノキにトックリを逆さにしたような15cm程度の巣がぶら下っていました。調べてみるとコガタノスズメバチの巣でした。昨年の6月、自宅のツバキにも見られましたが、巣の形が違っています。自然の造詣美に驚きです。
5月2日 サクラソウ 九重町𠮷部
5月2日 イワレンゲ 英彦山大分県側山国町
5月2日 コナラの若葉に付いたアカスジキンカメムシの幼虫(右上)と成虫標本写真 九重町𠮷部
5月3日 ミズナラの葉で巣をつくっているオオミドリシジミの2齢幼虫と成虫標本写真(左♂ 右♀)九重町𠮷部
5月3日 イボタの葉上で見つけたウラゴマダラシジミの前蛹(直入町長湯上野)と翌日に変態した蛹
5月3日 コナラで見つけたヤママユの繭(左)と成虫写真(参考)九重町𠮷部繭は、昨年中に羽化した抜殻ですが、天然の絹糸がとれそうです。
5月1日 アザミで吸蜜するカラスアゲハ♂春型 宗像市新立山山頂
5月1日 ホウチャクソウ 宗像市新立山山頂
5月1日 ナルコユリ 宗像市新立山山頂
5月8日 マムシグサ 福津市許斐山山麓
5月8日 ムサシアブミ 福津市許斐山山麓
5月8日 ホウチャクソウ 福津市許斐山山麓
4月4日(火)早春にしか現れないスギタニルリシジミの調査に、佐賀県鹿島市の渓谷に蝶友K氏とともにいってきました。8年前に福岡県寒田町のキャンプ場に行ったのですが、この時はオスばかりでメスを採集することは出来ませんでした。しかし今回は念願の雌を採集できました。
大学1年生の頃から、チョウの採集を行って、今年で50年になります。中学校の理科の教員をしていましたので、長期休暇を利用して、北海道から八重山諸島まで採集旅行に行っていました。定年退職してからは、チョウ仲間とともに故郷の福津・宗像の蝶について調査をしています。
30代の頃、篠栗町にある教育センターに3年間勤めました。そこで、地学担当の指導教員をさせていただきました。 そして地球科学(地学)の面白さに目覚めました。福岡県を中心に各地域の岩石や化石を採集したり面白い地層を調べたりしました。
教育センターには、昭和40年代に天体観測ドームが設置され、中にニコン製口径150mmの光学望遠鏡があります。今のようにPCで制御されたものでなく、自ら赤経赤緯を合わせるという古いタイプです。地学の指導員時代この望遠鏡で天体写真の撮影に熱中しました。写真は望遠鏡に一眼レフカメラを取り付けたフィルム撮影のものです。