2021年5月10日 南阿蘇根子岳山麓のオオルリシジミ

 5月の初旬なのに雨空ばかりですが、10日のこの日だけが晴と言うことで急遽、南阿蘇へ行くことにしました。狙いはオオルリシジミです。この時期を外すと今年は見ることができない絶滅危惧種(環境省Ⅰ類)です。久しぶりの南阿蘇、そのポイントにつくとクララはたくさん繁茂していますがオオルリシジミは姿を現しません。熊本地震や大雨でこの地の環境が変わったのでしょか?それでも15分ほど歩き回ってみるとやっと出てきました。産卵行動をしているメスばかりが目立ちます。オスもいますが翅が破損した個体ばかりです。それでも求愛行動のオスメスの写真を撮ることができました。

2021年5月10日 食草クララに止まるオオルリシジミ♀

2021年5月10日 オオルリシジミ♀(上)と♂(下)の求愛行動

2021年5月10日 食草クララの若芽に産卵するオオルリシジミ♀

2021年5月10日 野草の花で吸蜜するギンイチモンジセセリ春型

2021年5月10日 黒い火山灰の地面で吸水しているミヤマチャバネセセリ

2020年8月25日 九重  地蔵原・𠮷部

 2020年8月25日 ワレモコウにやってきたゴマシジミ  ♀  (九重地蔵原) 地蔵原に通って9年目でやっと大分県産のゴマシジミを撮ることができました。6年前に熊本県産の本種を採集しましたが今では採集禁止になっている希少種です。これまで道沿いを注意深く歩いて食草のワレモコウがないか探していましたが見つけることが出来ませんでした。でも本種らしい影が斜面に飛んでいくのを見て、斜面に上がってみるとたくさんのワレモコウが生えていました。「なるほど、ここか」と思い、これまでの苦労が報われる思いでした。帰宅してビールで乾杯です。

 2020年8月25日 配偶行動をしているツマグロキチョウ♂と♀  (九重地蔵原)キタキチョウより小型のキチョウが結構飛び回っています。採集してみるとツマグロキチョウばかりです。いたるところでオスとメスの配偶行を観察することが出来ました。

2020年8月25日 シータテハ  ♂  (九重𠮷部) 6月に観察したときよりも翅の切れ込みが深くなったように思いました。秋型はもっと深くなります。北海道では普通種の本種も九州では希少種です。

 2020年8月25日 ヒメシロチョウ  ♂  (九重𠮷部)食草のクサフジが繁茂しています。夏型のヒメシロチョウはと思って近くを捜すと2頭でてきました。大分県では近い将来採集禁止になるのでは、と推測されている機種種です。 

 2020年8月25日 ヒカゲチョウ  (九重地蔵原)夏の終りでかなり翅が痛んでいると思うのですが傷一つない綺麗なっ個体でした。 

 2020年8月25日 ヒゴタイに吸蜜にきたウラギンヒョウモンを捕えたカザミグモ  (九重地蔵原)美しいヒゴタイの群落があったので観察していると夏眠から目覚め?吸蜜にきたウラギンヒョウモンをクモが捕えていました。腹が三角形の特徴のあるくもで、帰宅して調べてみるとガザミグモという種でした。 

 2020年8月25日 夏眠あけのミドリヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモン  (九重𠮷部)ヒョウモンチョウの仲間は初夏に活動して暑い盛夏は草の中に入って冬眠ならぬ夏眠をすることが知られています。九重は標高が高く平地より涼しいので、夏眠からさめたのでしょうか?どちらも傷のない綺麗な個体です。 

 北部九州を襲った豪雨の中、唯一の晴間がでた7月16日(木)、一番の蝶シーズンが終わってしまうと思い、急遽、今年の研究テーマである曽田の池(大分県天ケ瀬町)に行くことを思い立ちました。パソコンで土砂崩れ情報を見ての出発でしたが、曽田の池の直前で道路一杯の土砂崩れにあってしまいました(下の写真)。仕方なく九重方面へ行く先を変えましたが、これも土砂崩れにあって途方に暮れてしまいました。地元の人に何度も抜け道を聞いてやっと九重𠮷部に到着しました。

 

 2020年7月16日 ミドリヒョウモン  ♀ (大分県九重町地蔵原)

 2020年7月16日 イタドリの花に産卵するルリシジミ  ♀ (大分県九重町地蔵原)

2020年7月16日 キマダラセセリ (大分県九重町地蔵原)

2020年7月16日 スジグロチャバネセセリ (大分県九重町地蔵原)

2020年7月16日 ホソバセセリ (大分県九重町地蔵原)

 7月2日 今年4度目の曽田の池です。残念ながら撮影はできませんでしたがミヤコグサの群落でシルビアシジミを確認することができました。その後、九重の沢水高原でハヤシミドリシジミやミヤマカラスアゲハをそして撮影は出来ませんでしたが鉄山キャンプ場周辺で栗の花に来ていたウラキンシジミを確認することができました。

 2020年7月2日 ハヤシミドリシジミ ♂  5年ぶりに沢水のカシワ林にいって叩き網をしました。飛び出してきた1頭が草原に止まってくれました。絶好のシャッターチャンスです。輝く緑が美しいオスです。(大分県九重町沢水)

 カシワの樹上で占有行動をとるハヤシミドリシジミ ♂ 羽化して時間が経ったのかオス独自の占有行動(縄張行動)翅が痛んでいます。(大分県九重町沢水)

 2020年7月2日 ハンカイソウで吸蜜するミヤマカラスアゲハ カシワの林の側で生えていたノ萱草で吸蜜していました。これも羽化して間もない綺麗な個体でした。(大分県九重町沢水)

 2020年7月2日 ヒメジョオンの花で吸蜜するツバメシジミ  ♂ この地でのツバメシジミは大型が多いようです。普通種ですが綺麗だったので撮りました。下草の黄色いミヤコグサには稀種のシルビアシジミがいたのでシャッターを押しましたがピンボケでした。無念!(大分県天ケ瀬町曽田の池)

 2020年7月2日 アザミの花で吸蜜するオオチャバネセセリ(右)とチャバネセセリ(上) (大分県天ケ瀬町曽田の池)

 6月22日 今年3度目の曽田の池です。撮影はできませんでしたが、クリの花に来ていたアカシジミを採集できました。前回に比べ3種類のヒョウモン類が飛び回り華やかな曽田の池でした。その後九重町𠮷部に行きました。クリの花を叩き網してカラスシジミとウラキンシジミを採集できました。カラスシジミは熊本県菅尾で30年ぶりの再会です。久しぶりの成果があった調査行でした。

 2020年6月22日 ウラキンシジミ(大分県九重町𠮷部)栗の花を叩き網すると飛び出して止まりました。稀種ですが毎年この時期に出会うことができます。同様の方法でカラスシジミも採集できました。カラスシジミは北海道では普通種ですが九州では珍品です。

 2020年6月22日 ヒョウモンチョウ三態 ウラギンスジヒョウモン(上)、ウラギンヒョウモン(中)、ミドリヒョウモンの交尾(下)こうして3種類のヒョウモンの裏翅を見るとその違いがよく分かります。(大分県天ケ瀬町曽田の池)

 2020年6月22日 キマダラセセリ(大分県天ケ瀬町曽田の池)

 2020年6月22日 ツバメシジミ  ♂(大分県天ケ瀬町曽田の池)曽田の池の本種は他に比べて大きく感じるのはなぜでしょうか?

 2020年6月22日 ヒカゲチョウ(大分県天ケ瀬町曽田の池) 一見してクロヒカゲのようでした。

    4月14日以来、丁度一カ月ぶりの曽田の池です。天気は抜群に良いのですが、チョウがほとんど見られません。それでもツマグロキチョウの越冬個体が撮れたのは救いでした。写真は撮れませんでしたがギンイチモンジセセリの春型を確認できました。また高く舞い上がったアサギマダラを一頭確認しました。その後九重町の𠮷部にいきました。こちらも残念ながら成果はありません。ウツギの花が満開でヒメアカタテハ、テングチョウ、トラフシジミ等が吸蜜にきていました。

 2020年5月14日 ツマグロキチョウ  ♀(日田市曽田の池)

 2020年5月14日 コチャバネセセリ(日田市曽田の池)

 2020年5月14日 テングチョウ♀(九重町𠮷部)

 2020年5月14日 ヒメアカタテハ(九重町𠮷部)

 2020年5月14日 オオゴマダラエダシャク(九重町𠮷部)

 大分県日田市天ケ瀬町の曽田の池に行って来ました。昨年10月以来半年ぶりの「曽田の池」調査です。目的はこの時期にしか現れないミヤマセセリとコツバメです。当地に到着してびっくりしたのは池周辺が全て野焼きされていて、景色が一変していたことです。蝶が吸蜜するための花が少なく、蝶が全く見られません。それでもクヌギやコナラの雑木を根気強く調べると念願のミヤマセセリに出会うことができました。

 4月14日 ミヤマセセリ(曽田の池周辺)

     2019年10月4日 蝶仲間のN氏S氏とともに日田市曽田の池行って来ました。私にとって今年4回目の曽田池です。ねらいはツマグロキチョウの秋型です。シバハギがあると聞いていたので珍種タイワンツバメシジミも狙ってみましたがこちらは不発に終わりました。

 10月4日 ツマグロキチョウ ♂  大分県絶滅危惧Ⅱ類:曽田の池 以前からツマグロキチョウが生息していると聞いて調査しましたが夏型の発見は出来ませんでした。今回は秋型狙いです。池の周辺には食草のカワラケツメイが自生しており期待が高まります。黄色いチョウを捕獲し確認していると、ついにN氏が本種を発見しました。その後4頭の本種を確認しました。鋭角的な前翅の尖りと後翅裏の三つの筋が秋型の特徴です。

 

 10月4日 ウスバツバメガ  :曽田池下の堤防で調査をしているとき10m以上の高所を飛んでいる白い大型のチョウが飛んでいました。蝶友達と「何だろう?シロチョウにしては大きすぎる!ナガサキアゲハかな」と言っている内に見失いました。しばらくするとS氏が「田中さん!さっきの白いチョウ!」と声をかけてくれました。とっさにネットを振ると大型の白い蛾が入っていました。自宅に戻り調べてみるとウスバツバメガでした。福岡県では絶滅危惧ⅠAの希少種と分かり2度びっくりしました。 

 

 10月4日 ルリタテハ秋型  ♂:曽田池 周辺のクヌギの木に3頭ほどの本種がきていました。瑠璃色に白いラインが鮮やかな綺麗な個体です。まだ樹液がでているのでしゅうか?

     梅雨明けが宣言された7月24日 今年3度目の日田市天ケ瀬の曽田の池に行きました。何とかオオムラサキの写真をと思っていましたが・・・。その後九重方面に足を伸ばしました

 2019年7月24日 クロシジミ  ♂(上)、♀(下)曽田の池周辺 曽田の池に詳しいMさんからクロシジミが生息していると聞いていましたが、数は多くないものの観察することができました。出始めのようで綺麗な個体が目立っていました。大分県では条例で採集禁止になっています。 

 2019年7月24日 ギンイチモンジセセリ夏型 曽田の池周辺の草原にクロシジミほどではありませんが、観察できました。草の中をスー、スーと前に飛んでいきます。春型ほど明瞭ではありませんが後翅裏側にあるいちもんじの白線が名前の由来です。

 

 2019年7月24日 ホソバセセリ 曽田の池 マツムシソウの花で吸蜜していました。出始めのようで綺麗な個体でした。

 2019年7月24日 スジグロシロチョウ  ♂、♀(交尾中)九重 ひょっとしたらヤマトスジグロチョウかもしれません。前羽が円みを帯びていることと、スジグロシロチョウ独特の匂いがなければヤマトの可能性が高いようです。採集して調べたかったのですが恋の最中を邪魔してはと思って近寄って観察していました。すると繋がったまま森の中に消えてしまいました。

 2019年7月24日 ホシミスジ 九重 ホシミスジの裏翅を撮影しました。翅の付け根に見られる黒い点が特徴です。

    7月は、天候不順や私用で一度も調査に行けなかったのですが、12日天気が回復する予報で急遽行くことを思い立ちました。行き先は6月に訪れた曽田の池です。オオムラサキを撮ることが目標でした。12時ころ現地について早速池の周辺を歩いて見ましたが、樹液がでておらずオオムラサキには出会うことはできませんでした。天気は良いのですが涼しい中での調査になりました。

 

 2019年7月12日 ウラギンスジヒョウモン(日田市天ケ瀬町曽田の池) ヒョウモンの仲間では近年個体数を減らしているチョウですが、ここで見かけたヒョウモンのすべてが本種でした。

 

 2019年7月12日 ミズイロオナガシジミ(日田市天ケ瀬町曽田の池) クヌギ林を叩き網すると、でてきました。ゼフィルスの仲間では普通種ですが、裏翅の白地に黒い紋の変化が多い種類です。

 

 2019年7月12日 ゴイシシジミ  ♀(日田市天ケ瀬町曽田の池) 幼虫がアブラムシを食べる肉食のチョウとして有名です。

 2019年7月12日 アカシジミ  ♀(日田市天ケ瀬町曽田の池) 産卵が終わり、翅がボロボロになったメスでした。

 2019年7月12日 ツバメシジミ  ♂(日田市天ケ瀬町曽田の池) この地のツバメシジミは極端に小型です、

 2019年7月12日 キマダラセセリ(日田市天ケ瀬町曽田の池) 茶褐色のオオチャバネセセリが多い中、見つけた黄色の小型セセリチョウです。 

2019年7月12日 ジャノメチョウ  ♂(日田市天ケ瀬町曽田の池) 池周辺で個体数が一番多かったのが本種です。この時期に現れる多くがオスです。大型のメスは遅れて出現します・

 

 2019年6月21日、雨模様が気になる中、2人の蝶友とともに九重の𠮷部周辺及び地蔵原へ調査行に行って来ました。蝶では大分県絶滅危惧Ⅱ類のシータテハやウラキンシジミ、エゾミドリシジミ等の稀少なゼフィルスを、そして大分県絶滅危惧Ⅱ類のトノサマガエルの写真を撮ることができました。

 

2019年6月21日 ウラキンシジミ ♀(九重町𠮷部付近) 大分県絶滅危惧種 草原の周りの雑木を長竿でたたいていくと、小型の黒っぽいチョウが草むらの中に落ちてきました。なんと今回の目的のウラキンシジミが早速現れました。傷一つない完品で裏羽のキン色が鮮やかです。腹部が太くメスのようです。好きなだけ写真を撮らせてくれると、高い雑木の上に止まってしまいました。

 2019年6月21日 シータテハ(九重町𠮷部付近)大分県絶滅危惧Ⅱ類 しばらくしてミヤマクワガタが付いていたハルニレの木を再び観察すると案の定、タテハチョウが来ています。後裏翅にCの文字が入っています。これも目的のシータテハです。慌ててシャッターを押したのですが露出不足でよい写真がとれません。その後も数回樹液に来てくれて撮ることができました。

 2019年6月21日 スジグロチャバネセセリ♂♀(九重町𠮷部付近) 草原にはヒョウモンチョウやセセリチョウの仲間が目立ちます。写真は希少なスジグロセセリのオス、メスの求愛行動です。

2019年6月21日 エゾミドリシジミ ♂(九重町地蔵原) 大分県絶滅危惧種 ツマグロキチョウ狙いで地蔵原へ行きました。すると緑色のシジミチョウが結構なスピードで地面スレスレに飛んでいきました。一瞬止まったところをN氏に呼ばれてシャッターを切ったのですが・・・・。N氏の鮮やかな緑の翅が写った写真を見せて頂き羨ましく思いました。帰宅後、撮った写真整理していると、上の写真が1枚だけ写っていました。無意識にシャッターを切ったのでしょう。今一の写真ですが嬉しい一枚でした。

 2019年6月21日 ヒカゲチョウ(九重町地蔵原) 数年前は結構な個体数でしたが、2,3年前から少なくなったように思います。九州では希少な蝶で、福岡県での記録は最近ほとんどないようです。

2019年6月21日 クロヒカゲ ♂(九重町地蔵原) 全種のヒカゲチョウに混じって飛んでいます。どちらも似ていますが前種よりも黒くわかりやすいですが、色がうすくなって見分けのつきにくい個体もあります。普通種で福津宗像の竹林でも見ることができます。

     6月10日㈪、蝶仲間のN氏、S氏とともに日田市天ケ瀬町の曽田池にいってきました。午前中は曇りであまり収穫がなかったのですが午後から晴れ渡り福津・宗像では見られない種を多く観察でき久しぶりに満足できる調査行でした。

 2019年6月10日 アカシジミ(日田市天ケ瀬曽田池) 微風の精「ゼフィルス」と呼ばれるシジミチョウの仲間で、1年に一度この時期だけに現れます。上の写真は地面に降りて吸水しているのでしょうか?下の写真はクヌギ林にじっと止まっているアカシジミで写真に収めることがことができました。でも頭胸が葉に隠れて残念!

 2019年6月10日 ヒオドシチョウ(日田市天ケ瀬曽田池) アカシジミが下りていた地面の近くに止まっているのをS氏が見つけてくれました。この種も近年数を減らしている希少種です。鎧の緋縅(ひおどし)のような鮮やかな色彩が感動的でした。

 2019年6月10日 ヒカゲチョウ(日田市天ケ瀬曽田池) 本州では普通種の本種も九州では九重・阿曽など産地が限られる希少種です。最初は翅の地色が薄いクロヒカゲかなと思っていましたが、N氏からヒカゲチョウにほぼ間違いないと言われ嬉しくなりました。上の写真の様にクヌギの樹液に多くの本種が吸蜜に来ていました。

 2019年6月10日 ウラギンヒョウモン♂(日田市天ケ瀬曽田池) 午前中は本種と下の写真のオオチャバネセセリが目立つばかりでした。こんなに多くのウラギンヒョウモンを観察できたのは久しぶりです。

 2019年6月10日 オオチャバネセセリ(日田市天ケ瀬曽田池) 上は交尾をしている写真で右が♂、左が♀です。見飽きるほどに飛び回る本種も福岡県では準絶危惧種に指定されています。

 2019年6月10日 ミドリヒョウモン♂(日田市天ケ瀬曽田池) ウラギンヒョウモンが草原のアザミの花を飛び回っているのに対して林の縁を高く飛んでいました。オスの後翅裏が緑に見えるのが名前の由来でしょう。ウラギンヒョウモンよりも個体数はわずかでした。

2018年7月20日(金)オオムラサキの美しく輝く紫色が撮りたいと急遽、南阿蘇にいくことにしました。阿蘇大橋が昨年の地震で崩壊し立野駅からの迂回路で南阿蘇に無事到着しました。

2018年7月20日 ギンイチモンジセセリ夏型(南阿蘇)

阿蘇の草原にスーッスーッと爽やかに飛ぶ小型のセセリチョウです。裏翅の銀色の一文字のラインが印象的です。多産地であった阿蘇でも個体数が減少し絶滅危惧種に指定されました。

2018年7月20日 ミヤマチャバネセセリ(南阿蘇)クサフジの花に吸蜜に来ていたところを撮りました。近似種のオオチャバネセセリとは後裏翅の大きな白点の有無で区別できます。

2018年7月20日 オオムラサキ♂(南阿蘇)  このチョウを目当てに南阿蘇まで行ったのですが中々姿を現しません。午後4時過ぎになってオス通しの縄張り争いで出てきました。クヌギの樹液がまだ出ていないので下まで降りてきません。高さ10m以上の樹上に止まった個体をやっと撮りましたがピンボケでした。

2018年7月20日 クロシジミ♂(南阿蘇) オオクロアリの巣の中で育てられることで有名なこのチョウは全国的に減少し絶滅傾向にあります。その中で南阿蘇は有名な多産地です。それでも以前に比べるとずいぶん減ったように感じました。

2018年7月20日 スジグロチャバネセセリ ♀ 阿蘇野草園 以前は阿蘇・九重でよく見かけた小型のセセリチョウですが、今は希少種になってしまいました。 

2018年7月9日(月)~10日(火) 前日までの西日本を襲った大水害の翌日、爽やかに晴れわたった9日、5人のチョウ仲間と恒例の九重調査旅行にいきました。幸いにも九重地方は大きな被害がなく充実した調査を行うことができ2日間で40種を超えるチョウを確認することができました。特に大分県レッドデ-タバンク(RDB)で希少種となっているヒメキマダラヒカゲ、カラスシジミ。ミドリシジミ、スジグロチャバネセセリ、ホシミスジを発見し撮影できたことは大きな収穫でした・

2018年7月9日 ヒメキマダラヒカゲ 九重一目山周辺の林 翅裏の目玉模様の周りの美しい紫色が印象的なヒカゲチョウの仲間です。九重でも見ることが難しい希少種になってしまいました。私も0年ぶりの再会でした。

2018年7月9日 ウラギンスジヒョウモン 九重一目山周辺の草原

 ヒョウモンの仲間では最近減少傾向の希少なチョウです。前翅が丸いのが特徴です。

2018年7月9日 オオウラギンスジヒョウモン 九重一目山周辺の草原 

前種よりも個体数が多い大型のヒョウモンです。

2018年7月10日 ミヤマカラスシジミ  ♀ 大分県準絶滅危惧種 鉄山キャンプ場周辺 イタドリの花に吸蜜していたのを偶然見つけました。周りに食草のニレやオヒョウがあります。北海道では普通種ですが九州では希少種です。 

2018年7月9日 エゾミドリシジミ♂ 一目山の林 ゼフィルス25種の一種です。♂の表翅は美しいマリンブルーですが、時期が遅くボロボロでした。

2018年7月10日 ミドリシジミ  ♀ 大分県絶滅危惧Ⅱ類 飯田高原の吉部のハンノキ林 ゼフィルスと呼ばれる25種類の美しいシジミチョウの一つ。オスは美しいメタリックの緑色で、この写真の表はB型(黒にブルー)の♀でした。吉部はかつてミドリシジミの豊産地でしたが、今は中々見つけることが困難な希少種になってしまいました。

2018年7月10日 ミズイロオナガシジミ 飯田高原𠮷部 ゼフィルス25種の中で最も目につきやすいチョウです。福津・宗像でも6月なるとクヌギの樹上で見られることもあります。表は黒色ですが裏は白地に黒いラインが特徴的で個体による差(個体変異)が見られます。

2018年7月10日 コムラサキ♂ 涌蓋山麓  地蔵原 クヌギの樹液にとまった本種を撮影しました。九重や阿蘇では遺伝型として平常より黒色のクロコムラサキが多くみられます。残念ながら正常型のコムラサキでした。

2018年7月10日 ホシミスジ 大分県準絶滅危惧種 涌蓋山山麓地蔵原

胴体付根の後翅裏にある数個の黒点が特徴的な希少種です。

2018年7月10日 ホソバセセリ 涌蓋山麓地蔵原 裏翅にある多数の白点が特徴のセセリチョウです。福津市の許斐山でも見かけたことがあります。